みなさまこんにちは。リス月誌も3回目、早いもので折り返しです。
8月5日から開催しておりました写真展「リスになりたい」は、無事に全日程終えることができました。
会場はこんな感じでした。





展示風景 撮影 あらいわかこさん

前回の展示では特大の暖簾を吊るしたり、割と派手目なことをしたので今回はとことんシンプルに。でもマットを少しだけかわったものにしてみたり、暗めの作品には黒やグレーのマットを使ってさらに額も黒に変えたりなど、こだわりポイントを要所要所に入れました。

今回使用したマットで好評だったのが、ワーグマンE -Brown160。木製額の作品は全てこちらのマットでした。溝?(切れ込み?)の部分が落ち着いたブラウンでとてもお気に入り。額が明るめの色なので、このブラウンのおかげで画面が引き締まって見えました。
会期中1回の予定だったトークイベントが急遽2回になったり、ゲストが増えたり(ありがとうございます)。みなさんに気にしていただいて支えられて今ここに立っているんだなぁ・・と胸がいっぱいになりました。
とてつもなく暑い中、ギャラリーに足を運んでくださいましたみなさま、手厚いサポートをしてくださったNineGallery三村さん・本間さん、お手伝いをしていただいたみなさまに、この場を借りて御礼申し上げます。行けないけど気にして連絡をくださった方も・・みなさまに感謝です。私のリス愛でリスたちの魅力が伝わっていたら、少しでも楽しんでいただけていたとしたら、とても嬉しいです。ありがとうございました。
さて写真展が終わり、私はというと写真展後の作業を少しだけ放り出して、早速ニホンリスに会いに出かけてしまっていました。
8月は記録的な猛暑が続いておりましたが、体調を崩された方もいらっしゃったのではないでしょうか。

リスも例外なく少々夏バテ中(に見える)。木の枝にへばりついて、ぐでーん。しかし灼熱の東京にいた私からすると、森の中は涼しくて非常に快適に感じました。重なり合う葉が日差しを遮り爽やかな風を運んでくれるのです。森って、木って素敵。



夏になるとクルミの木は青々とした実をつけはじめます。クルミはニホンリスの(もちろんエゾリスにとっても)大好物。細い枝をつたい、房になっているクルミを一つ(ないしは二つ、欲張りな子は房ごと)もぎ取り、落ち着く場所まで運んで食べるもしくは貯食します。青い部分は全てちぎり捨て、中の種を齧り開け中身だけ食べます。貯食したクルミは食料の少なくなる冬の大切な栄養源となります。

私が基本的にはここと決めたら同じ場所・地域に何年も通い続けることの理由として、同じ子達を観察できる、そしてその場所の環境の変化を見つめ続けることができるということに尽きます。

この夏はクルミの木が大ピンチのようです。この蜘蛛の巣のようなものは、毛虫(アメリカシロヒトリ?)の巣網で、クルミの葉は全て毛虫たちに食い散らかされてしまっています。よくは知りませんが、実ももしかしたら…ダメかもしれません。リスが一切寄りつきませんから…。毛虫被害は今年に限った話ではなく、以前から一部だけこのようになっているクルミの木は見かけてはいたのですが、10年近く通っていてこんなにひどい状況は初めて見ました。これも猛暑の影響なのでしょうか(ヒトリは暑さに強いようです)。リスたちは冬の食糧を十分に貯食できているのでしょうか…心配です。

ところで6月の講座や展示、8月の展示とアウトプットをする機会が多く、こうしてリスに会いに来られたのは2ヶ月ぶりでした。インプットとアウトプット、どちらもバランスよくすることができたらいいのですが、私は不器用なので同時には進めることができません。会えない時間をどのように捉え、遣うか。前回、第2回のリス月誌で「思考すること」を大切にしている、と書きました。物理的に会いに行くことの叶わないときは、思考することが捗ります。あまりにも長い期間会いに行くことができないのは辛いですがあまりネガティヴに捉えず、撮影とは違うインプットに時間を費やすことにしています。リスのことを考えて想いを高めたり、隙間時間で積極的に写真展を見たり、写真集を見たり。たまには海外のアーティストの作品を見たり。さまざまな角度のインプットを大切にしています。



↑現在開催中の、浅間国際フォトフェスティバル。9月30日まで。
先日は佐久のMMoPで開催中の、浅間国際フォトフェスティバルに行ってきました。自分の中に持っていないものは表現できないですし、必ず肥やしになるはずです。写真に関すること以外の、感性を刺激する体験もいいのではないでしょうか。これを見ていてくださるみなさんの中にも、思うように撮影に行けない日々でモヤモヤしている方がいらっしゃるかもしれません。そんな時は、少し角度を変えて楽しんでみてくださいね。
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