こんにちは。さやかです。
新緑の季節特有の心地よい時期は過ぎ、先日関東でも梅雨入りが発表されました。平年より3日遅いようです。梅雨入りとともに早速寝苦しい夜を過ごしいかに快適な睡眠時間を確保するかが大きな関心ごとです。今年も暑い夏になりそうですね。
最近の出来事をひとつ。梅雨入りする少し前に温泉と食を楽しみたいねと久しぶりに新潟へ足を伸ばしました。行きは停車駅の少ない新幹線を選んだので東京駅からわずか1時間半で到着。こんなに早く着くの?とびっくり。また、梅雨入りしそうだから足元が悪い中の旅になるかもという杞憂も吹き飛ぶ夏日で、晴れ渡る空に旅行日和ねと感謝しながらも、ジリジリとした紫外線と陽の光にそんなに本気出さなくてもいいよと切に思ったり。
新潟駅周辺を散策した後、20分ほど電車に揺られ目的の温泉地へ向かったのですが、視界に広がったのは見渡す限りの水田。青と緑と茶で構成された規則正しい光景に「わあ!きれい!」と思わず言葉が溢れます。
この後多くの作業と時間を経てすくすくと美味しいお米へ育っていくのですね。早くも新米シーズンが楽しみ。

旅でも日常の延長という感覚で撮っていますが、いつもと違う場所へ行き、その土地ならではの景色、文化、食、人、空気に触れることで心や脳の異なる部分が刺激され、感情や思考の枠がふっと緩む気がします。そんな時に撮る日常のようで非日常を纏った写真は、旅の記憶も添えられ特別なものとなりますね。良いリフレッシュになりました。


さて、日常に戻り朝習慣の撮影ですが、たっぷりとした日差しと雨の恵みを受け一層緑が深まってきたようです。そんな6月初旬のある日、あちらこちらを刺されていました。蚊です。体温が高いせいか刺されやすい体質なのですがまだ夏じゃないしと完全に油断。この日を境に虫除けスプレーとかゆみ止めを持ち、奥まったエリアへは立ち入れなくなりました。撮っていたら指に止まっていたこともあり、ゆっくりとした時間はしばらくお預けです…。特に小川付近は一瞬で決めます蚊が多いので。


そんな訳で不本意にも駆け足気味な撮影となっていますが、この時期のお楽しみ紫陽花が大きく変化しました。最初の2枚は5月後半、その後の2枚は6月前半で、6月に入ると急激に咲きはじめあちらこちらで満開に。4月から観察していたあじさいは雨の季節によく似合うしっとりとした青色でした。




コラムが始まる前の2024年11月からはじめた朝撮影ですが、振り返るといくつかの変化がありました。この新習慣が、淡々と過ごす日常の中でちょっとした刺激になっていたこと、植物の定点観察することで変化を楽しむ時間を持てたこと、そして縦長フォーマットで撮りはじめたこと。中でも縦長撮影について少し補足を。今まで縦長で撮ることは少なく、個人的に構図を作りやすく慣れている横長で撮ることがほとんどでした。変化のきっかけはInstagramでの投稿。1年ほど前から「my favorite scenery」とキャプションをつけ、いいな。と感じた景色をストーリー投稿し続けていくことで、自分の好む被写体・構図・色彩等を改めて客観視できるようにしてきました。ストーリーはスマホ画面そのままの縦長フォーマット。横長写真で投稿すると写真が小さくなる、けれど縦長構図は撮り慣れないしと思っていたらInstagramの「投稿」も縦長フォーマットに変わっていたのですね。これは、アプリの変化(≒世の中トレンド)に伴い自分も変えていく必要があるなと気に入ったカットは縦・横の2パターンで撮るように。手探り中ですが、横長で撮る時は、画面全体でのバランスを考えた均等な配置を、縦長で撮る時には特に余白を意識し被写体を際立たせることでしっくりくるようになってきています。




習作たち 慣れると楽しい縦長世界



写真を撮っているときは主観優位ですが、このような外部刺激もちょっとしたスパイスとなりますね。
1月にはじまり、春、初夏にかけて移り変わる季節の様子をお届けしてきたこのコラムも最終回になりました。朝習慣とセットで続けてきた「月に1本のコラムを書く」という試みは、ささやかですぐに記憶の奥底へ埋もれてしまう出来事や感情を掬い出し、今や過去に思考を広げ深めて言語化する自己対話の時間に繋がりました。またコラムという名の思考のタイムカプセル的なものを作る経験でもありました。改めて、お声掛けいただき、良い距離感で見守ってくださったNine Galleryの本間様ありがとうございました。
朝習慣はせめて季節を一巡りしたいと思っています。Instagramやnoteへ不定期投稿していきますし、いつか何か形にできたらと妄想しています。半年間ありがとうございました。また写真や文章でお会いできますように。

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