詩人ポール・ヴァレリーの詩「海辺の墓地」から、
「Le vent se lève, il faut tenter de vivre.(風が起きる、生きる努力をしなければならない)」という一節があります。
私にとって、その「風」は息子です。
彼が生まれた日から、もうすぐ21年が経とうとしています。
彼がお腹にいる間、私の身体には様々な変化が起こりました。
そのことを通じて、自分が他の動物たちと同じく地球が育む生命の大きなリズムの一つになったように感じました。
彼が生まれてからは、新しい生命の美しさ、日々紡がれていく母子の絆、
いつもそばにいてくれる心強さに、言葉では表しきれない幸せと喜びを感じてきました。
もちろん子育ては楽しいことばかりではなく、大変な日もたくさんありました。
それでもこの一瞬の奇跡の数々を、
ずっと心に深く刻んでおきたい大切な記憶として、ここに残します。
PROFILE
間野真由美
商社勤務を経て外資系ホテルで長年ブライダルフォトを担当。
過去にはマタニティヌードも手がけ、現在俳優のポートレートや舞台写真など多岐にわたり活動中。
【展覧会情報】
▼タイトル:『颯』
▼作家:間野真由美
▼日程:2025年11月4日(火)〜 8日(日)
▼時間:10-19時、最終日は17時まで
▼入場料:無料
▼ギャラリートーク:11/ 8(土)17-18時 入場無料
※写真展開催中のイベントになります。時間内は作品が見づらくなる可能性がありますことをご理解ください。
