【7/30-8/11】井賀孝写真展「mania」

『mania』

彼の地を初めて訪れたのは30歳の時だった。2001年3月。アメリカン航空の12万円。一番安いチケットだったと思う。成田を出た飛行機はいきなり反対側のソウルに向けて飛び、そこから北上してシアトルに入り、そこで乗り換えマイアミに飛び、再び乗り換えてブラジルはサンパウロに入った。ようやくブラジルかよと思ったら最後にそこからリオ・デ・ジャネイロに飛んだ。ブルース・ウェーバーの代表作「O RIO DE JANEIRO」、あのリオ・デ・ジャネイロだ。どんだけ遠いねん。偽らざるその時の心境だ。今でもその時の感情ははっきりと覚えている。入国審査を経ていざゲートを出てみると、有象無象の怪しい輩に一斉に取り囲まれ、えらいところに来てしまったなと思ったのも、忘れられない。

それから何度も訪れ写真を撮り続けた。気がつくと15年間で12回。地球の裏側までよく飛んだものだ。ブラジルは暑くて熱い。そこに暮らす人々は生きることにシンプルだ。お金がない奴は人にたかるし、犯罪にもはしる。男女の関係は親密で、強い奴、お金を持っている奴がモテる。基本的に人懐っこく、明るく愛情深い国民性。でも自分の欲求には正直みたいな。だから問題もしょっちゅう起こる(笑)

自分の欲求に正直だから、夢中にもなるし没頭もする。そんなシーンをブラジルではよく見た。私自身そういう姿に惹かれるというのもあるだろう。

熱狂。狂うほどに熱くなれ。そんな姿を“マニア”と呼ぶ。

【開催概要】
作者:井賀孝
展示タイトル:「mania」
写真展会期:2019年7月30日(火)~8月11日(日)(月曜休廊)
時間:10:00〜19:00(最終日17時まで)
入場:有料(500円)
会場:Nine Gallery 東京都港区北青山2-10-22 (谷・荒井ビル1F)
(銀座線 外苑前駅より徒歩3分)https://ninegallery.com

【トークイベント】井賀孝 × ゲストトークセッション:
平日:18時~・土日16時~
7月 30日(火)18時〜 藤里一郎「プロの矜持」
7月 31日(水)18時〜 清水哲朗「ブラジル×モンゴル」
8月  1 日(木)18時〜 辻智彦「写真と動画」
8月  2 日(金)18時〜 元田敬三「写真と言葉」
8月  3 日(土)16時〜 田崎健太「ノンフィクションとフィクションの狭間」
8月  4 日(日)16時〜 三村漢「Nine Gallery」
8月  6 日(火)18時〜 鹿野貴司「地域の巻き込み方」
8月  7 日(水)18時〜 川野恭子「山と写真」
8月  9 日(金)18時〜 前川貴行「フィールドに立つということ」
8月  10 日(土)16時〜 熊切大輔「東京を撮る」
※ すべて予約不要・入場料のみ。
※ 混雑の際には入場を制限させていただく場合があります。ご了承ください。

【特別企画:ビデオサロン(玄光社)

   辻智彦氏連載企画「ドキュメンタリー撮影問答」ライブトーク】

   8月  2 日(金)13時~15時頃まで 

月刊誌『ビデオSALON』(玄光社)で辻智彦氏が連載中の「ドキュメンタリー撮影問答」4人目のゲストは井賀孝。今回、辻氏、玄光社さまのご協力のもと、人気の連載のギャラリー内公開収録が実現しました。2人の問答が編集なしのライブで拝聴できる、かなりレアな機会です。「ドキュメンタリー撮影問答」はどのように取材が行われているのか?ライブトークではどんな話しが飛び出すのか?雑誌掲載の際、編集者はどのように切り取るのか?必見です。

※【ビデオsalonは「ドキュメンタリー撮影問答」という連載タイトルで、ドキュメンタリー撮影をめぐって簡単に答えの出ない問いを巡って達人たちと辻氏が問答を繰り広げる、というテーマの連載です!】